2011年11月4日金曜日

高田松原メモリアルロードプロジェクト

11月3日、かねてよりご案内しておりました一大イベント、「高田松原メモリアルロードプロジェクト」を開催しました。

当日は、朝8時半にスタッフが集合。球根・花苗のセッティング、受付会場設営など準備を始めました。
会場脇の駐車場前には、目印になるよう大船渡のハンギングバスケットマスターから届けていただいたハンギングと花苗をディスプレイ。
受付開始は9時半だったのですが、9時前から続々と参加者が集まり始めました。


花壇脇では、ジャクリーンさんの指導のもと、球根をミックスする作業も進行中。

ミックスした球根を一輪車に
スタッフ打ち合わせ

午前10時から開会式が始まりました。
代表挨拶の後、東日本大震災により亡くなった方々を悼み、一分間の黙祷を捧げました。そして、長い間「陸前高田フラワーロード」を作ってきた、代表の鈴木 勝井さんからご挨拶をいただきました。

鈴木さんご自身も、津波により奥様を亡くされた被災者の一人です。でも、御年79歳とは思えないハリのあるお声で、 今日のこの日にたくさんの方の参加をいただいた喜びと感謝を述べられました。

次に、本日の講師ジャクリーンさんと通訳の桜野良充さんのご紹介。そして「希望の花いわて3.11」サポートメンバーで今回のイベントの発起人、吉池泉さんから挨拶です。彼女は、学生時代をこの陸前高田で過ごしたこともあり、復興への熱い想いを胸に今回のイベントに臨んだのです。
最後に、作業における注意点などが伝えられ、開会式は終了しました。



いよいよ植え込み!と張り切る皆さんにはもうちょっとご辛抱いただいて、まずはジャクリーンさんから今日の植え込みのデモンストレーションです。
事前にミックスしておいた球根を、次々と花壇に放り投げるジャクリーンさん。

周りに集まった方々からは、「えっ?!投げていいの?」という声が出たり、自分の前に転がってきた球根を、慌てて並べだす人も。

そこに、「NO!NO!」とジャクリーンさんの声。ここで通訳を介して、球根を放り投げるのは、自然に生えてきたように見せるための手法なので、まっすぐ並べないこと、落ちた場所から動かさないで植えることが伝えられました。

これには、参加者一同ビックリ!の様子。



この後、ジャクリーンさんの指導を受けて、球根の尖った方を上にして、頭がちょっと出るくらいまでに植え込み、その上に培養土をかぶせました。


次は、ビオラの植え込みです。品種やカラーは、球根と共に咲いたときの様子を計算して組み合わされたものです。こちらも一直線に並べるのではなく、カラーはランダムに、三角を意識して配置します。ジャクリーンさんの例に倣って、次々と苗を配置して、皆で植え込み開始です。


老若男女で一斉に植え込み
今回、キャピタルホテル前には6つの花壇植え込みを、そして600メートルほど離れた気仙大橋近くの交差点脇にも4つの花壇を植え込むことにしていました。スタッフ以外の参加者がどれだけ集まってくれるのか、蓋を開けてみるまでわからず、不安もありました。





しかし、スケジュール通りに終われるのか?とい う不安を吹き飛ばす、その総勢は150名!圧倒的なマンパワーで、あっという間に花壇がビオラで埋め尽くさていきます。

コーヒー豆の形をしたお菓子
作業が一段落したところで、昼食タイムです。一般参加者はお弁当持参でしたが、鈴木さんの手配で温かい「さんまのつみれ汁」が振舞われました。
また、大船渡星雲工房さんにお願いして、コーヒー・紅茶&お菓子の出張販売に出ていただきました。こちらは、受付時に配られたお茶券と交換です。

 
お腹がいっぱいになったところで、午後の作業です。といっても、残っていたのは気仙大橋付近の花壇作業が少しと…。
なんと、 地元の方々が瓦礫の中から敷石を集めてきて、急遽二つの花壇が造設(!)されたので、その花壇への植え込みです。

花壇のエッジは敷石だったもの
中学生も土運びを

楽しそうに最後の球根まき

壮観!

下は、気仙大橋付近に作った花壇。
一つは、スイセンプロジェクトから送られた球根を使ったスイセン花壇にしました。
他の3つは、「絆花壇」と名付けて、ビオラと球根のミックスです。



記念撮影も全員がフレームに収まりきれず、こちらは2回目の撮影の様子です。

皆さんのお陰で、予定より30分も早く、閉会式の運びとなりました。
残ったハナニラの球根をかけて、ジャクリーンさんとのじゃんけん大会も。




今回は、このイベントに参加したことで震災以来会うことができなかった友人と再会できたという方も多くいらっしゃって、そういう意味でも「絆の花壇」の役割を果たせたのでは…と思っております。

また、今回使用した土にしろ花苗を育てる種にしろ資材諸々が、そして全国から寄せられた球根支援も然り、多くの方々の協力無くしては成し得なかったものです。

ご支援、ご協力いただきました皆さまには、あらためて御礼申し上げますが、ひとまずはこの場を借りまして…
皆さん、本当にありがとうございました!

そしてこのブログを御覧の皆様へ、お近くを通られる際は、ぜひ足を止めて、多くの方の「希望」と「絆」がこの花壇にこもっていることに思いを馳せていただければ…と願っています。
by畠山

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